もうiPhoneの時代じゃない!? Kindleに刮目せよ!

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2010年5月30日 記事の公開日時 6:08 am

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もうiPhoneの時代じゃない!? Kindleに刮目せよ!
 
 

(この記事はMAG! 2010春号に掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい。)

モバイル機器戦国時代を制するのは一体!?

MAG! 2010春号-もうiPhoneの時代じゃない!? kindleに刮目せよ!

MAG! 2010春号-もうiPhoneの時代じゃない!? kindleに刮目せよ!

世間を騒がせた衝撃のスマートフォン『iPhone』が登場して早3年。様々な新機種が登場し、今や時代は「スマートフォン戦国時代」とも言えるような様相を呈している。

そういった中、従来の携帯端末のあり方をひっくり返す、新たなスマートフォンが出現した。その名も『Kindle』。この『Kindle』の何がすごいのか、またこれからモバイル端末はどうなっていくのか。『iPod touch/iPhoneを楽しく使うためのハッキング』の著者である、慶応義塾大学の武藤佳恭教授にお話を伺った。

『Kindle』の斬新さはまず料金の点だ。

「ユーザーが料金を負担をするのではない。コンテンツの提供者が、そのコンテンツが売れた時、コンテンツプロバイダと『Amazon』に利益を折半する仕組み、というのを3Gのモデムを使って実現している。」(武藤教授)

つまり、従来の携帯端末で見られた、ユーザーの使用量に従って料金が加算されるという方式を根底から覆す仕組みである。

現在、『Kindle』は、本体価格が$259か$489(輸入費用除く)となっている。ただ、本体の料金さえ支払えば、基本料も通信料もかからない。その上、WEBアクセスと電子メールアクセスは世界中どこでも無料で使うことが出来る。有料コンテンツ以外は『Kindle』を無料で使い放題なのだ!

同じく、武藤教授から指摘され、『Kindle』の画面を覗き込むと、そこには「Experimental(実験的な.)」という文字が表示されていた。

「これは市場で育てるっていうことの宣言。ユーザーが望むものを作るという宣言なんだね。」(同)

この『Kindle』、IPフォンを入れれば電話になり、CPUのスピードは『iPhone』等と同じだという。基本的にユーザーが望む機能は既に入れてあり、いつアクティベートしてどういうサービスにしていくかという点で、開発者はユーザーの意見を聞きながらビジネスを展開していく予定だ。

また、ディスプレーも従来とは一線を画すという。

「『Kindle』の画面は「不揮発性ディスプレー」というのを使っている。これは画面を書き換える時だけ電気を使って画面を維持してる分には電気を消費しない。この技術は『E Ink』って呼ばれているんだ。」(同)

従来の液晶画面などは「アクティブ型」と言って、光を発しているため長時間見ると目が疲れる。しかしこの不揮発性ディスプレーは「反射型」といい、普通の紙と同じく光を発していないため、長時間見ていても疲れることがない。暗いところで見ることが出来ないというデメリットはあるが、本などを配信する『Kindle』では長時間見ることが出来る仕組みが向いているのだろう。

スマートフォンの更に一歩先を行く、未来の端末『Kindle』。その動向にはしばらく目が離せそうにない。

(文=勝村香菜子)

武藤佳恭 プロフィール

慶應義塾大学環境情報学部教授。ニューラルコンピューティング、電子おもちゃ、セキュリティを専門とする。


iPod touch/iPhoneを楽しく使うためのハッキング

著:武藤 佳恭
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価格:¥1,470

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