津田大介氏インタビュー 第4回:「大学生に贈る、Twitter時代の人脈の作り方」(全4回)

2010年6月10日 記事の公開日時 5:43 pm

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津田大介氏インタビュー 第4回:「大学生に贈る、Twitter時代の人脈の作り方」(全4回)
 
 

(この記事はMAG! 2010春号に掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい。なお、ウェブ上では特別にロングバージョンを公開しています。)


  • 第1回:「インターネット黎明期の挫折、そしてTwitterへ」
  • 第2回:「Twitterが変えたものとは、そしてその未来」
  • 第3回:「Twitterでできること、できないこと、素直になれないこと」
  • 最終回:「大学生に贈る、Twitter時代の人脈の作り方」

  • MAG! 2010春号 津田大介氏インタビュー

    MAG! 2010春号 津田大介氏インタビュー

    ――大学生がTwitterをやることについてどう思われますか?

    津田:大学生はやって損はないと思いますよ。というか、むしろ大学生こそやるべきですね。

    ――たしかに、発言に責任を負うべき背景があまりなくて、すごい好き勝手に言える時期っていうか、いろんな意味で自由だと思います。…実際そうでもないかもしれないんですけど。

    津田:そうそう。有名人に喧嘩売ることだってできるんだしね。この人面白いなって思えば、実際に会ってみようよとか、仕事お願いするよとか、いろいろ広がっていく可能性がある。

    だから時間がありあまっている大学生こそ、ガッツリTwitterにハマッて、いろいろな人に会って、自分たちでムーブメントを作っていけば結果的にそれが「人脈」って呼ばれるものになっていると思う。Twitterで知り合った人と会社を作っちゃうのもいいだろうし。実際にTwitterがきっかけになって転職するなんてことも起きてるしね。

    ――Twitter未経験の一般読者向けの、津田さんお勧めユーザーはいますか? オオツネのバーカでもいいですし(笑)。

    津田:otsuneさんは面白いですよ!

    (参考)
    Twitter / 津田大介: 酔っぱらった勢いで普段言えないことを言おうと思う。otsuneのバーカ!
    http://twitter.com/tsuda/status/5452395883
    otsuneさんは日本の著名なネットウォッチャーであり、プログラマでもある。ちなみに、Twitterで特定の傾向を持つ集団を「クラスタ」などと表現するが、それを言い始めたのはotsuneさんである。

    ――まあちょっと普通のユーザーとは違いますよね。ハマコーとかは?

    津田:ハマコーはフォローしてないですね。
    たぶん、とにかく社会人の人にもよく言ってるんですけど、同業種、同職種の人が一番いいですね。フォローするなら。大学生なら大学生を、早稲田なら早稲田生をまずフォローするのが一番じゃないですかね。

    (参考)
    浜田幸一 (555hamako) on Twitter http://twitter.com/555hamako
    ご存知政界のご意見番 ハマコー Twitterではその強弁なキャラはそのままに、さらに独特な語り口で人気を博している。 「だう!」

    ――早稲田生ってあまり繋がりがないんですよ。それに、あんまり平均的なネットリテラシーが高いとは思えなくて…。

    津田:いや、これは大学の問題だと思う。それに、早稲田生って群れない傾向があると思うから。ただ、早稲田生ってお祭り騒ぎが好きじゃない? そーいう時にTwitterって色んなムーブメントが起こるものだから、お祭りが起きたら仲良くなって、終わったら元の生活に戻ってって。

    だから、サークル単位でなく、お祭りのムーブメント単位で集まるとか。それでいいんじゃないかなー。それでお祭りが終わったら、薄くフォローの関係が続くってのがTwitterのいいとこだと思うから。それが社会に出たりしたら、その関係が凄く仕事に結びついたりするかもしれない。ある者は代理店にいって、ある者はメディアにいって、ある者は商社にいって、なんてあれば、そこで生まれた関係は凄く大きいからね。

    『ワセジョ』の話

    津田:最近ねぇー、リスト作りにはまってて。リスト作りが楽しいんだよね。
    あの、僕が作ってる『ワセジョ』(早稲女)ってリストがあってね(笑)。僕の奥さんもワセジョなんだけど、ワセジョって個性的な女子が多くて、俺は本当にいいなーと思ってるんだよね。
    そういう女子たちをワセジョリストをガーっと見ると、いや本当に個性的な発言ばかりになってめちゃくちゃ面白い。

    「普通の女子ではないな、これでこそワセジョだな」って、楽しく見てますよ。

    (参考)リスト機能:Twitterユーザの分類ができる機能

    ――公開リストですか?

    津田:普通にワセジョであることを公開してない人もいるから、そのあたりは個人のプライバシーにもなるから、プライベートのリストにしてますよ(笑)。

    あとは公開してるリストだと、ジャーナリストのリストとかね。色んなリストを作って、それを見るのが好きなんです。

    Twitter時代の人の繋がり、人脈

    ――Twitterの文化っていうか、フォローって極端にクローズに使ってる人を除いて、基本的に誰をフォローしても自由だっていう風潮がありますよね。
    あれって、日本の他のサービスになかなか見当たらないと思うんです。

    津田:いや、本当そうですよ。やっぱりTwitterのポイントはリアルタイム性と相互承認でなかったって点にあると思うんで。

    結局主体的に動ける人って少ないんですよ、世の中で。自分からリスクとコストをとって動ける人って、資質上、100人に1人とか1000人に1人とかそんなだと思うんですよ。

    でも、Twitterのいいなって思う点って、今までネットで動ける人って衝動的に動いて飛び出していっちゃうって感じだったんですけど、Twitterの場合はその動く奴がいる時に、多くのユーザーがワラワラついていく感じがあるんですね。本当の意味での「フォロワー」。そういう人たちがついていくことでより大きなムーブメントを形成していくのが、Twitterの一番良いところだなと思いますね。

    だから僕が「Twitterが社会を変えるかも」って思うのは、リアルタイム性も重要なんだけど、誰か動いた時にそれがオープンに可視化されてるってところ。140字っていうミニマムな枠だから真似もしやすいし、誰かが動くとフォロワーもついてきて、話が早くなる。これらすべてがオープンであるがゆえの健全さからもたらされているんだなと。

    ――自分が支持する支持しない、好き嫌いという意思表示を、無名でないIDで特定された個人ができますものね。名も無き支持者でなく、名のある支持者というか。

    津田:だから、やっぱり政治家にとっては使わない手はないっていう気はしますね。これから政治も企業献金から個人献金になっていくだろうと思うし、そういう時に票だけでなく、金を集める手段として、政治の真相とかパーソナリティーを公開するってのは、本当に重要になってくると思う。

    ――たとえば民主党とか自民党という、既存の枠でなく、インターネットという立場から政治家がでてくると思いますか?

    津田:出てくるんじゃないかな。そういう人がいればお手伝いもしたいなって思ってるしね。インターネットの側から政策論議ができてそれを反映できるような環境を作りたいしね。Twitterだけではないけど、他のサービスも使って、やっていけるようなサービスだと思うんですね。

    ――お話ありがとうございました。

    (文=竹馬光太郎)

    前回:Twitterでできること、できないこと、素直になれないこと

    津田大介 プロフィール

    1973年11月15日、東京都北区出身。早稲田大学社会科学部卒業。IT・音楽ジャーナリストとして、ネット、音楽、ハード、マルチメディア系の記事を執筆。2009年に執筆した『Twitter社会論~新たなリアルタイムウェブの潮流~』(洋泉社)が話題を呼び、日本におけるTwitterジャーナリストの第一人者としても認知されている。2010年度からは、執筆業の傍ら早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコースの非常勤講師担当も務める。


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