【2010秋号】集え恋愛弱者達! 『光源氏』に学ぶ恋愛テクニック!

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2010年10月4日 記事の公開日時 6:19 pm

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【2010秋号】集え恋愛弱者達! 『光源氏』に学ぶ恋愛テクニック!
 
 
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超肉食系男子『光源氏』 その実力とは!?

MAG!2010春号-「光源氏」に学ぶ恋愛テクニック!

国語の教科書でおなじみの平安の超肉食系男子『光源氏』。流した浮名は数知れず、泣かせた女は星の数。時代は違えどそんなモテ男に学べる恋愛テクニックは多いはず! ということで、非モテ諸君のために、絶賛彼氏募集中のMAG!捜査員が平安時代の物語研究をされている実践女子大学の横井孝教授に光源氏から学ぶ”モテ道”を伺ってきた。

◯モテ道1 博愛主義者になろう

「『源氏物語』の中で、光源氏はかなり大勢の女性から求愛されながらも一人一人、誠心誠意愛しているんです。ある巻では老婆にも迫られるんですが、閉口しつつもむげに扱わないですね。」(横井教授)

やはり”誰にでも優しい”というのは今昔問わずポイントが高かったらしい。裏を返せば八方美人とも言えるのだが、女性側に他を振り向かせないようにするのも女の務め、と思わせるだけの魅力が光源氏にはあったのだと教授は言う。
では、どうやったら女性に「この人に尽くしたい!」と思わせることができるのだろうか。

◯モテ道2 麗らかな恋文を書こう

「私の好きな歌に
『入日さす峰にたなびくうす雲はもの思ふ袖に色やまがへる
(訳:夕日が射す峰にたなびいている薄雲は、亡くなった藤壺の宮への悲しみにくれる私(光源氏)の喪服の袖の色に似せているのだろうか)』
というのがあります。とても響きの良い歌ですね。」(同)

これは『独詠歌』といって正確には恋の歌ではないのだが、愛する人の魂と薄雲を重ね合わせているところに情緒を感じる。このレトリックは現代にも十分応用できるテクニックではないだろうか。かの夏目漱石は「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したという逸話があるが、このぐらいロマンチックに愛を囁くこともモテ道には要求されるのだ。

ところで、逆に光源氏のようなイケメン貴公子に愛されたい玉の輿願望のある肉食女子はどうすればよいのだろうか?

◯モテ道3 恋する乙女は一途であろう

「私の授業を受ける生徒に人気のある登場人物なのですが、『末摘花(すえつむはな)』という女性がいます。顔が悪くて、最初はすごくバカにされるんですが光源氏と別れた後も彼の帰りをずっと待っている健気な女性なんです。その結果、もう年を取って恋愛対象ではないけれど、光源氏は生涯彼女の面倒を見ることにするんですね。」(同)

ひたすらに信じていれば報われる、やはり”健気さ”と”一途さ”こそが女性最大の武器なのだろう。(くれぐれもやりすぎは禁物だが…)

以上、源氏物語から見る様々な恋愛テクニックを紹介してきたが、最後に平安にも現代にも通ずる
”モテ”の要因を言ってしまえば、やはり「モテる奴は顔がいい」。これを言ったらおしまいだが、事実は事実。容姿に自信の無い奥手なあなたには、ぜひ紹介したモテ道テクを実践したうえで、筆者に効果の程をソッと教えていただきたいものである。

(文=印南ちひろ)

横井孝 プロフィール

実践女子大学文学部教授。
日本古代後期の散文文学を専門とする。

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