Twitter・ニコニコ動画・初音ミクにみる 新時代の”自己表現”とは!?

2010年10月11日 記事の公開日時 6:39 pm

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Twitter・ニコニコ動画・初音ミクにみる 新時代の”自己表現”とは!?
 
 
この記事はMAG! 2010秋号に掲載されています。
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自己表現における障壁とその闘争

MAG!2010秋号-Twitter・ニコニコ動画・初音ミクにみる 新時代の”自己表現”とは!?

世は情報化社会。現在は『Twitter』をはじめ、『ニコニコ動画』や『Ustream』など、情報を受け取り、そして発信するためのサービスが溢れている。読者の方々の中にも日常的にこれらのサービスを利用している方は多いのではないだろうか? インターネットのメディアは日々進化し、情報のあり方も変化し続けている。

「昔であれば意見を発表したい場合、本を出版するとか手段は限られていました。いまは『Twitter』のようなメディアがあるからこそ、誰でも気軽に情報発信ができるようになったんです。今後は”情報を発信すること”が当たり前の時代になるでしょう。」(宮下准教授)

そう語るのは明治大学で『ニコニコ動画』などの解析をされている宮下准教授。インターネットやコンピュータの発達により、自己表現の発信における障壁はどんどん取り除かれていっていると宮下先生は言う。

「たとえば、ニコニコ動画が達成したのは流通における障壁を取り去ることです。自分が作ったコンテンツを人に伝えるという部分、あとそこからコメントとしてフィードバックを得るという部分においてシステムとして凄くよくできています。」(同)

ニコニコ動画は人間の「表現したい」、「皆に聞いてほしい」という欲求をウェブを通じて届けることを可能にしており、さらに動画に流れる視聴者のコメントが、何よりの報酬となってコンテンツを作る際の原動力となっている。金銭を介さないその好循環がより優れたコンテンツを生み、数多くの才能豊かな原石達を輩出しているのだ。
一方でボーカロイド『初音ミク』は制作における障壁を取り去った例と言える。”彼女”の登場で作曲だけでなく歌のプロデュースまでが可能になった。このように自己表現への障壁はあらゆる面で消失しつつあると言えるだろう。

「僕はコンテンツの生産・消費を行う存在こそが人間の定義だと思っていて、万人がコンテンツを作る権利を持ち、その情報発信が平等につながる社会が理想なんです。“言論の自由”まではよく言われるんですが、より“広義での自由”はまだまだ認知されてないですね。」(同)

コンピューターやインターネットの拡大と共に、個人の世界もまたどんどん広がりつつある。せっかく情報化の時代に生まれたのだから、あなたの眠れる才能を呼び覚まし、世にしらしめてみてはいかがだろう?

(文=細野雄紀)

宮下芳明 プロフィール

明治大学理工学部情報科学科准教授。
ヒューマンコンピュータインタラクション、エンタテインメントコンピューティングを専門とした研究を行う。

画像出典
My computer keys / lizzardo
http://www.flickr.com/photos/lizzardo/2189776899/

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