【2011冬号】赤白青の深い歴史!? フランス国旗本当の由来!

2011年2月11日 記事の公開日時 5:43 pm

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【2011冬号】赤白青の深い歴史!?  フランス国旗本当の由来!
 
 
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実は自由平等博愛じゃない…

MAG!2011冬号 - 赤白青の深い歴史!?フランス国旗本当の由来!

今、世界にはいくつの国があるか、あなたはご存知だろうか。見方によって違いはあるものの、日本が承認している数で193カ国、国連加盟国数で192カ国となっている。
そして、その国の数だけあるのが、日本でいう日の丸、国旗である。とりわけ世界の中でも有名な、赤白青が並んだフランス国旗を見たことがない人は、そうそういないだろう。
ただ、その三色旗、「自由・平等・博愛」を表すと今の今まで思っていた人も多いのではないか。その「自由・平等・博愛」が嘘だという噂を聞いて、居ても立ってもいられないマグ捜査員(海外経験皆無)は、フランス文化に詳しい早稲田大学の中村要准教授に話を伺ってきた!

「自由・平等・博愛というのは、フランス革命の時に出来た標語です。フランス国旗が出来たのもフランス革命の時なので、白は平等だとかそういう解釈が一般的には流布してるんだけども、必ずしもそうではないですね」(中村先生)

やはり「フランス国旗=自由・平等・博愛」というのは間違いである可能性が高いらしい。

それでは本当の由来はどこにあるのだろうか。

「有力な説としては2つあります。1つはブルボン王家の色である白と、パリ市の青と赤を組み合わせて三色旗が出来たという説。当時の国王ルイ16世が白い徽章を付けていたのですが、革命によってその白に加えて青と赤のリボンを受諾したという由来ですね。もう1つはフランス革命の軍司令官だったラファイエットという人物が、フランス革命に際して出来た国民衛兵隊の徽章が必要だと。それで赤白青の徽章を作って、徽章が赤白青ならば、その上に持つ旗も…ということで今の国旗になったという説ですね」(同)

この2つの説、いずれも歴史的な裏付けがあり、専門家の間でも意見が別れるところだそう。やはり国旗に隠された由来はそれほど単純ではないようだ。

ただ、フランス革命によって成り立った共和制と三色旗が密接に関係しているのは間違いないらしい。
その証拠としては、フランス革命の精神的支柱である「人権宣言」にも赤白青の三色が使われていることが挙げられると中村先生は言う。ちなみに、今現在のサッカーフランス代表チームのユニフォームも赤白青で統一されているのは、皆さんお気づきだっただろうか?
いずれにせよ、赤白青はフランスを代表する色で、フランス国民もそれを自覚している。じゃあ日本って何色なのかなんて考えてしまう自分は、日本国民の自覚が足りないのかな…?

(文=土屋順紀)

中村 要 プロフィール

早稲田大学人間科学部准教授。
フランスを中心としたヨーロッパの社会、文化、歴史の多面的研究を行っている。

画像出典
フランス国旗(French national flag) by kanonn
http://www.flickr.com/photos/kanonn/277104674/

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