【2011春号】寝れば寝るだけ健康!? 睡眠と体の不思議!

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2011年7月3日 記事の公開日時 4:00 pm

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【2011春号】寝れば寝るだけ健康!? 睡眠と体の不思議!
 
 

この記事はMAG! 2011春号に掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい。

そんな睡眠で大丈夫か?

「かぁーっ、昨日2時間しか寝てないんですよ! 辛いわーまじ辛いわー」みたいな台詞、どこかで聞いたことがあるのではないだろうか。
そんな寝てない自慢が罷り通る日本社会だが、実際のところ睡眠不足が体に及ぼす影響は精神的、或いは身体機能に関わるものまで様々。

そこで、「聞いてくださいよー! 昨日14時間も寝ちゃったんですよー! 」とうそぶく睡眠大好きなマグ捜査員が『好きになる睡眠医学』の著者である早稲田大学の内田直先生に、睡眠と健康について伺ってきた。
 
まず、人間はどのくらい長く起きていられる?

「1965年にアメリカの高校生ランディ・ガードナーが樹立した260時間が最長で、11日間眠らなかったそうです。ただこの実験には問題がありまして、人間の睡眠には一瞬カクっと寝てしまう『マイクロスリープ』というものがあるんです。それも睡眠として効果があるため、一瞬でも寝てしまったら完全に断眠していたことにはならないんですね」(内田先生)
 
授業中、寝たくないのにカクっと…という経験がある人も多いのではないだろうか。とはいえ11日間断眠までではなくとも、レポートや試験勉強のためにできるだけ長く起きていたい人もいるはず。それでは長く起きているための「寝溜め」は可能?

「寝溜めは出来ません。前の日にたくさん寝て次の日遅くまで頑張れるということはありますが、寝ないと睡眠のツケが出来てしまい、そのツケは後で払っていかなければならないんです。だから一晩寝ていなければ、その分どこかで長く寝なければならないんですね」(同)

短時間睡眠はやはり健康に悪影響を及ぼすよう。寝ないことで幻覚妄想状態に近くなり、高血圧や糖尿病、さらにはうつ病の危険因子にもなってしまうことも。
逆に、寝過ぎることで悪影響は出るのだろうか?

「一般的に人間はある一定以上は眠れません。ですから長時間睡眠をとることによって悪影響はないと思います。むしろ脳の記憶の容量が増加したり認知機能も良くなりますね」(同)

睡眠によって、物の名前を覚えるなどの頭を使う記憶に加え、自転車に乗るなどの動きを体に染み込ませる記憶でもプラスの効果が期待されるとのこと。
 
 
認知機能、学習意欲を高めるには十分な睡眠が必要。その上、寝過ぎで覚えたことを忘れてしまうことは無いため、試験前日の一夜漬けはせずに試験に臨んでみてはどうだろうか。
ただいくら睡眠はイイことだからって、授業中に寝ちゃダメだぞ☆
(文=勝村香菜子)

内田直 プロフィール

早稲田大学 スポーツ科学部 スポーツ医科学科教授。
スポーツ神経精神医科学を専門とした研究を行っている。
 

画像出典
お昼寝むにゃむにゃ/ teaminchiki
http://www.flickr.com/photos/teaminchiki/3967934783/

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