【2011春号】勝って人生を変える!? 夢のギャンブル必勝法に迫る!

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2011年7月4日 記事の公開日時 4:00 pm

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【2011春号】勝って人生を変える!? 夢のギャンブル必勝法に迫る!
 
 

この記事はMAG! 2011春号に掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい。

低賃金はもう嫌だ…

「金は命より重い…」
どこかの漫画で聞いたことがあるこの台詞。金が命よりも重いかは別として、実際世の人々は身を粉に、命をすり減らしてお金を稼いでいる。それは我々学生も例外ではなく、僅かな給与のために授業やサークルの合間を縫って日夜アルバイトに勤しむ。

しかし、短時間で大金を掴める夢のようなシステムがこの世の中に存在するのをご存知だろうか。そう、ギャンブルである。そこで一攫千金を夢見るマグ捜査員(バイト先はブラック企業)が、『ギャンブルフィーヴァー』の著者である、大阪商業大学の谷岡先生にお話を伺ってきた。

まず、そもそもギャンブルにおいて必勝というものは存在するのだろうか。

「僕らギャンブルを研究する者の中では、期待値が100%を超えるものはブラックジャック、ポーカー、スポーツブックの3つが存在すると言われている。ただ、これは技術や計算によって少しの時間プラスになる時があるという程度で、偶然性に頼るゲームに関してはまず無いだろうね」(谷岡先生)

なんと、いきなり希望を打ち砕かれるような事実が発覚してしまった!やはりギャンブルで大勝してやりたい放題、なんてまさに圧倒的幻想だったのだろうか…。

「統計学上は競馬にしろパチンコにしろ、短い間だったらプラスになる可能性はあるのに、あまり長い時間やるから平均したら大抵マイナスになる。だから儲けようとして、『絶対に俺はこれで生活するんだ!』なんて言ってる奴はちょっとおかしいと思う」 (同)

ついにおかしいとまで言われてしまった…。
古今東西全ての国で、皆必勝法を見つけようと頑張った。だが1回も見つからなかったのは、そんなもの存在しないから。胴元がプラスになる以上、フィックスされたレートで期待値が100%を上回るものは無いとのこと。

しかし、意気消沈する我々に先生はこう言う。

「でもね、僕らはそれを問題にしてないんだ。分かった上でラスベガスに賭けに行く。それは賭けるのが楽しいから。ディズニーランドに行って1万円使って『あー楽しかった』って言って帰ってくるのは誰も文句言わないでしょ? じゃあルーレット行って1万円使って帰ってくるとなんで文句言われるの? 一緒じゃない。ギャンブルは賭けるときのハラハラドキドキ感を買ってるの。その時が一番楽しいんだ。儲かった後じゃなくね」(同)

かつて大きく負けたことも良い思い出であり、その勝ち負けの波を覚えていることが自分の大切な経験となり、話の種となる。それがギャンブルにおける本当の「勝ち」であると先生は言う。
ギャンブルの本来の目的は金儲けではなく楽しむこと。いつまでも夢みたいなこと言ってないで、思い出を買いにたまには競馬でも行ってみようかな。
(文=高田恭平)

*スポーツブック:スポーツなどで勝敗を予想し賭けるギャンブルの一種。対戦相手の強さに応じてハンデが切られたりとなかなか奥が深い。

谷岡一郎 プロフィール

大阪商業大学学長
専門分野はラスベガスの歴史、経済発展史。ギャンブルを軸として経営学、法学、数学など幅広く研究されている。

画像出典

カジノ/ shiotakazuhiro
http://www.flickr.com/photos/shiotakazuhiro/4199440911/

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