【2012冬号】上手にお酒を飲む方法!?吐いて復活する人しない人の違いとは!!

2012年2月29日 記事の公開日時 7:00 pm

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【2012冬号】上手にお酒を飲む方法!?吐いて復活する人しない人の違いとは!!
 
 
この記事はMAG! 2012冬号に掲載されています。
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周囲の状況によって飲む量が変わる?

  大学生活にはお酒がつきもの。ハメを外して道端や駅で吐いてしまったという黒歴史を持っている人も多いはずだ。しかし 一方で、飲み会や忘年会の席などで「ちょっと吐いてくるわ」と言ってトイレに行き、すっきりした顔で戻ってくる人もいる。この吐いて復活できる人とできない人の違いを解き明かすため、マグ捜査員は武蔵野大学薬学部教授の阿部和穂先生にお話を伺ってきた。

 まず、吐いてスッキリするときと、何度吐いても吐き気が治まらないときの違いは何だろうか。

「単にお腹が一杯になり気持ち悪くなって吐いた場合には、胃が空っぽになればスッキリして吐き気は無くなるでしょう。しかし、お酒が脳に作用して気持ち悪く なった場合には、なかなか吐き気は消えません。アルコールは肝臓で分解されますが、その途中でアセトアルデヒドという毒性のある物質が生じます。お酒に弱い人、あるいはお酒に強くても飲み過ぎたときはこのアセトアルデヒドが処理しきれなくなって体内に溜まり、脳の中の嘔吐中枢を刺激して吐き気が続くのです」(阿部先生)

 

では、同じ人が同じ量のお酒を飲んでも、復活できるときとできないときがあるのはなぜだろうか。

「アルコールが肝臓で分解されるときには、たくさんのエネルギーが必要になります。体調が悪いときは肝臓のアルコール分解力が落ちて悪酔いしやすくなります。普段から規則正しい生活をして基礎体力が高い人の方が、悪酔いしたときでも復活しやすいかもしれません」(同) 

 

 また先生によると、吐いてからすぐ起き上がれるかどうかはその人がお酒を飲む場所が影響を及ぼしている場合もあるという。

「自宅でゆったり飲むときと、友人たちとワイワイ飲むときでは、お酒を飲むペースや量が違ってくるでしょう。人に飲酒を強要されたり、ついついハメをはずして飲み過ぎたときは、悪酔いするのは当然でしょう」(同)
 
 とはいえ、最初から吐かないように努力しないで、吐くことを前提に飲んでいたら本末転倒だ。そこで最後に、お酒の席で失敗しないための心構えを阿部先生に伺った。

「いわゆる、ちゃんぽん(違う種類のお酒を立て続けに飲むこと)は味が飽きないので、トータルで大量のお酒を飲んでしまいます。すると、肝臓がアルコールを処理しきれなくなってしまうので良くないですね」(同)

 

 飲み過ぎを防ぐには、おつまみを上手に食べたり、気持ち悪くなってきたら薄めのお酒に切り替えるなどの工夫をすると良い。
  さあこれを読んだ読者のみなさんも、体にもお財布にも優しい宅飲み中心のアルコール生活に変えてみてはいかがだろうか?

(文=木皿 賢人)

阿部和穂 (ABE KAZUHO) プロフィール

武蔵野大学薬学部教授。専門は脳と薬の関係について。特に認知症の原因究明と治療薬の開発研究に取り組んでいる。

画像出典
Beers and Glassware / Cambridge Brewing Co.

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