【2012冬号】時代を変える新技術?! クラウドコンピュータに迫る!!

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2012年3月5日 記事の公開日時 5:00 pm

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【2012冬号】時代を変える新技術?! クラウドコンピュータに迫る!!
 
 
この記事はMAG! 2012冬号に掲載されています。
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学生でも利用できるらしい・・・。

 近年クラウドコンピュータ、通称クラウドをつかったソフトが増えてきている。しかし、クラウドとは一体何なのかわかっていない情弱の読者も多いのではない だろうか。そんな読者のために、マグPC部所属のマグ捜査員(ただし情弱)はクラウドに関する疑問を晴らすため、国立情報学研究所の佐藤一郎先生の元へと訪ねた!

 

 そもそもクラウドって何なのでしょうか? 

「クラウドとは簡単にいえば、コンピュータサーバーをたくさんつないでそれをネットワーク越しで使う形態のことです。クラウド利用者からすれば必要なときに必要なだけサーバーを使えます。そのサーバーを使った様々なサービスを提供できます」(佐藤先生)

 「クラウド」とは英語で「雲」のこと。雲のようにネットワーク上にプロバイダが提供する様々なサービスが置かれ、そこにユーザーがアクセスすることで自分のPCの性能以上のものが利用できる。

 

 では、クラウドが発展することで社会にどのようなメリットがあるのだろうか?

「まず企業が自前でたくさんのコンピュータを持たなくても良くなります。IT設備が減ることで、資産あたりの利益率が高くなりますし、IT機器を管理する人員も減らせるので人件費の削減にもなります。クラウドを使うことで小さな会社や個人、そして学生さんでも、大企業並にたくさんのサーバーを使って、たくさんの人にサービスを提供できるようになりますね」(同)

  小さな会社や個人が大きな会社と対抗するためには、それなりにたくさんのサーバーや設備が必要だけれども、クラウドを使うことでその問題が解消され彼らに勝てる可能性さえ出てくるのだという。

 

 ただし、クラウドには良い面ばかりではない。

「これまでの情報システムは企業内で使うことでしたが、それを社外にもサービスとして提供できます。それ自体は良いことですが、サービスを利用する側は提供する側に依存しますし、直接的または間接的にビジネス情報が知られてしまうかもしれません。また、下請けが親企業から、企業が融資先の銀行から、受発注管理サービスや財務管理サービスの利用を求められたときの拒否できるのかなど、いろいろ考えないといけない問題も残されています。」(同)

 

 最後に、クラウドが発展するとPCは今後どのように変わっていくのか伺った。

「現在の高価で高性能なPCの消費者が先進国の人であるのに対し、次のPCの消費者は発展途上国の人。だから、次のPCは安くて中身はないが、クラウドを利用することで様々なシステムが使えるプラットホームみたいなPCが出てくるかもしれません」(同)
(文=島田吉雄)

佐藤 一郎 (SATOH ICHIRO)プロフィール

国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系教授。分散システム、プログラミング言語、ネットワークなどを専門分野とする。

画像出典
My messy server room / °Florian

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