【2012年春号】和食で効率的にダイエット!?脳とお腹のヒミツの関係

2012年7月30日 記事の公開日時 8:00 pm

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【2012年春号】和食で効率的にダイエット!?脳とお腹のヒミツの関係
 
 

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赤身の魚で肥満解消?

 
 一人暮らしの大学生の日常生活につきまとう死活問題、それはズバリ健康的な食事である。親元を離れ、東京での生活を始めて最初の内は3食しっかり自炊していたけれど、1、2週間経つとコンビニ弁当をまとめて1食大量に胃に詰め込むという新入生諸君も少なくないのではなかろうか。そんな最底辺の食生活を大学生になって初日から演じ、入学前に比べて体重が約10kg増えてしまったマグ捜査員は、どのような食生活にすれば体型をスマートだったあの頃に戻せるか、文教大学健康栄養学部の中島滋教授にお話を伺ってきた。

「まず、日本人は欧米人に比べて肥満の人の割合が圧倒的に少ないんですよ。それは、日本人はマグロやカツオといった赤身の魚、及び鰹節、鰹だしなどの加工品をよく食べるということが関係していると考えられます。これらの食品は脳の中の満腹中枢(ヒトの食欲を管理する器官)を刺激するヒスタミンという物質の元になるヒシスジンというアミノ酸を豊富に含んでいるんですね」(中島先生)

 ダイエットというと食べ物の消化を司る内蔵ばかりに注目しがちだが、脳の働きに注目するのは新鮮なアプローチだ。また、赤身の魚にも相性の良い食品とそうでない食品があるようだ。

「主食でいうとやはり米が良いんですね。ヒシスジンはプロリンというアミノ酸があるとその働きを邪魔されてしまう可能性がありますが、米にはプロリンが小麦などの他の穀類や魚類・肉類に比べて少ないという特徴があります。なので食べ過ぎることなく満腹感を得たいのであれば、プロリンをあまり多く含まないご飯とヒシスジンを多く含む赤身の魚の組み合わせが有効と考えられます」(同)

 ということは赤身の魚とご飯を含んでいる日本の懐石料理は、無理なく満腹感を得る上で最強の組み合わせといえる。また先生によると、日本に来た外国人が懐石料理を見て「何か物足りないな」と思っていたが、結局食べてみると満腹感を得られるというケースも多いそうだ。最後に先生に痩せたい時の心構えについてご教授いただいた。

「痩せると一口に言っても、人は一日約1800~2500カロリーを取らなければいけません。なので必要な栄養素を削ってダイエットするというのは間違いで、しっかり生活するために必要なエネルギーを摂った上で、満腹感を得て食べ過ぎを防ぐということが大事になってきますね」(同)

 大学入学時から脂っこい料理ばかり食べている筆者には本当に耳の痛い話であったが、スリムになれば対人関係もうまくいき、大学生活も充実するはずだ! 少しでも身に覚えのある人は、これを機に自分の食生活を一から見直してみてはいかがだろうか。

(文=木皿賢人)

中島 滋 プロフィール
 文教大学 健康栄養学部 教授

画像出典:
http://www.flickr.com/photos/sashafatcat/ さん

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