【2012秋号MTR】共感覚の不思議な現象とは!!

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2013年1月20日 記事の公開日時 6:30 pm

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【2012秋号MTR】共感覚の不思議な現象とは!!
 
 

この記事はMAG! 2012秋号に掲載されています。
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実はみんなが持ってる!? 共感覚の不思議な現象とは!!

もしかしたらあなたも共感覚者!

共感覚、それはある刺激に対して通常の感覚だけでなく、異なる種類の感覚をも生じさせる現象のことである。たとえば文字に色がついて見えるなどがそれに当 たる。文字に色がついていたら読書がいかに面白いだろうと思ったマグ捜査員(読書好き)は、その真偽を確かめるべく、共感覚を研究し、なおかつ自身も共感覚をお持ちの松田英子先生にお話を伺った。

 

「私からしてみると、なんで文字に色がないのに読めるんだろうっていう感じで、信じられないんですよね(笑)」(松田先生)

 

文字に色がついてどんな風に読んでいるのか私たちがわからないように、共感覚者からすると文字に色がなくてどのように読むかわからないそうだ。では、共感覚者はどのくらいいるのだろうか。

 

「統計によって異なりますが、共感覚者の割合は、最近で一番多くて20人に1人。文字に色だと1%くらいですね。ただ、共感覚を持つ人は遺伝的ではないかと言われています。ある一人の共感覚者のその一親等にもう一人共感覚者がいる可能性は40%だそうです」(同)

 

割合としては多くはないが、共感覚者の近くには共感覚者が多いようだ。松田先生によると、文字に色がつくものに関しては、基本的に共感覚者によって色のつき 方が異なっており、どんな文字に対しても反応するわけではなく、強弱もある。つまり人それぞれで、「共感覚者」という明確な枠に当てはめられるものではないそうだ。

 

「面白いのは、共感覚が当たり前だと思っている人がすごく多くて。『共感覚なんてあるわけない』という知り合いがいましたが、『頭痛いときってなんか匂いするよねー』と言ってて、それを共感覚と指摘されることも。だから割と気づかないことも多いんです」(同)

 

共感覚にも様々な種類がある。たとえば、奇数が硬く偶数が柔らかい感じがすることも共感覚の一種の可能性がある。ちなみに文字に色がついて見えるとき、「黒い文字っていうのはわかるけど、なんか色がついている感じがする」と松田さんは語る。人によっては文字がカラフル過ぎて読めないこともあるそう。

 

「文字と色というのはとても有名な共感覚だから気づきやすいですよね。でも共感覚というのは、本来意識していないもやっとした体験を、感覚で切り分けていき、意識的に違いを認識することであると思います」(同)

 

様々な共感覚者がいる中で共通して言えることは、自分の共感覚を大切にしている人が多いことだそうだ。あなたも自分の感覚をもっと注意深く観察し、あなたにしかない共感覚を見つけてみてはいかがだろうか。
(文=並木伸賢)

プロフィール
松田 英子
MATSUDA EIKO
東京大学総合文化研究科広域科学専攻。日本共感覚協会代表。共感覚を研究し、自身も共感覚を持つ。文字、数字、音、時間などに共感覚がある。

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