【2013春号】鬱が潜む五月病の正体に迫る!鍵は生活習慣にあり?!

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2013年7月7日 記事の公開日時 7:00 pm

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【2013春号】鬱が潜む五月病の正体に迫る!鍵は生活習慣にあり?!
 
 

この記事はMAG!2013春号に掲載されています。
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卒業、入学、入社、引越し…環境がめまぐるしく変わるこの季節。やる気がおきない、いわばスランプに陥っている人も多いのではないだろうか。俗に言う五月病だ。4月のやる気と涙の別れを告げたマグ捜査員(常に五月病?)が五月病の正体を知るべく精神科医の奥田弘美先生にお話を伺った。

 

「五月病とは五月前後に多い、医学用語で言う『抑うつ状態』のことです。鬱のちょっと手前、ただ五月病の中に本当の鬱が隠れている可能性もあります」(奥田弘美先生)

 

五月病は新入生や新入社員に多く見られるが、3月4月に生活環境に大きな変化が起きた人に起こりやすいという。では、性格は関係あるのだろうか。

 

「(五月病になりやすい人は)変化に律儀に合わせてしまう人、几帳面で真面目で完璧主義な人、他人の顔色を伺って周りに合わせようとする人ですね」(同)

 

何事も適度に手を抜くことが必要なのだ。性格の問題以外に、生活習慣の乱れも関係しているという。男女差では、女子のほうが鬱になりやすいが、男子のほうは鬱になった場合に重症化しやすいそうだ。また、IT関係や出版関係、土木関係の職種の人、いわゆる長時間労働者は五月病、さらには鬱にもなりやすいという。最近では外資系や海外並みの人事をする会社が増えてきて、九月に五月病のような症状が見られる場合がある。
もし、やる気が出ない、気持ちが落ち込んでいるなどの症状が出た場合、五月病だからと簡単に片付けてしまってもよいのだろうか?

 

「病院にいく基準としては、何か異常な症状が一週間以上続くっていうことですね。一日二日眠れないとか気持ちが落ち込んで食欲が出ないっていうのは健康な人誰にでもありうることですけれど、何日も続くときには病気の可能性がありますね」(同)

 

では、五月病にならないためにはどうしたらよいのだろうか。

 

「とにかく生活のリズムを正して崩さないこと。心の不調っていうのはメンタル的な要因ももちろんあるんですけれど、半分くらいは体の疲労、不健康さなんですね。朝日を浴びることも大切で、昼夜逆転している学生さんも多いですけど、夜にまとまった睡眠をとることが大事なんです。脳が寝ている間にメンテナンスされて疲れが取れます」

 

大学生によくありがちな、インスタント食品のみで生活する、コンパなどでオールするというのは体だけでなく、心まで蝕んでいるのだ。
ただの五月病だと甘く見ていると危険な状態になりかねない。自分のライフスタイルをもう一度見直し、変えていく必要があるだろう。3食の食事とまとまった睡眠、基礎の基礎が恐いということを今回は何度も言っておこう…
 

文=佐藤清香

プロフィール
奥田 弘美(おくだ ひろみ)
OKUDA HIROMI

執筆活動も行う精神科医。
心と体のケアやコミュニケーションなどについての
執筆や講演活動を精力的に行っている。

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