【2013春号】恐怖!!深夜テンションの真実とは?

2013年9月11日 記事の公開日時 7:00 pm

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【2013春号】恐怖!!深夜テンションの真実とは?
 
 

この記事はMAG!2013春号に掲載されています。
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夜更かし=成績ダウン=死?!

深夜テンション、それは夜中に突然気分が高揚し、突如訳の分からない事を口にしたり、些事で狂喜乱舞し出してしまうアレである。一人暮らしが始まり、夜通し友達と騒ぐ事も多い大学生には身近な存在だろう。この現象、どういう経緯で起こるのだろうか。ふと疑問に思ったマグ捜査員(昼夜逆転生活なう)は江戸川大学人間心理学科で睡眠学を研究している福田一彦先生にお話を伺った。

 

「(深夜テンションは)不規則な睡眠が一つの原因です。乱れた睡眠生活をしていると、脳の覚醒水準が落ち、前頭前野に障害が出てきます。そして前頭前野の機能の一つである衝動性の抑制がうまく働かなくなり、愚行に走ってしまう訳です」(福田教授)

 

加えて福田教授曰く、前頭前野には自分が起きているか寝ているかの判断を行う自己モニタリングの機能もあるらしい。不規則な睡眠が続いて機能しなくなると自分が正常な状態であるかも分からなくなってしまうという。この正常ではない状態を続けているとどうなってしまうのか。

 

脳の萎縮が起こります。ある研究では、5日以内に次の国際線フライトが組まれているCAは、2週間おきのフライトをしているCAより脳が縮んでいたという結果が出ました。この原因は時差ボケにより睡眠のリズムが乱れた事です。別の研究では、フライトアテンダントの乳ガンの発症率が高い事が報告されています。例えば交代制勤務をしている人は放射線技師(一般人の被爆限度の50倍)よりも発ガン率が高い。また鬱病になる人も多く、大学在学中に不眠を経験した人のその後の経過を辿ると、経験しなかった人に比べ鬱病を発症している事が多いのです」(同)

 

なんとも恐ろしい話ばかりだ。また先生は睡眠不足と成績との関連についても言及した。実際に江戸川大学で行った調査では、深夜12時以降に寝ている学生は11時台寝ている学生よりも成績がかなり悪かったとのこと。では規則正しい睡眠のリズムにするにはどうすれば良いのだろうか。

 

寝る時に光を絶つ事ですね。昼光色や昼白色(白っぽい光)の蛍光灯や、テレビやスマートフォンの画面などの光には青い光(ブルーライト)が含まれています。この光は網膜のなかのメラノプシンという光を感じ取る物質を含む神経を強く刺激し、生体時計を狂わせます。青い光を浴び続けると、知らずに睡眠のリズムがどんどん乱れ、夜更かしになってしまうのです」(同)

 

華の大学生なら睡眠時間を削ってまで遊びたいのはよくわかる。けれどもそれが近くは成績、遠くはガンと自分の将来に深く関わってくるのなら、自分の睡眠ライフをしっかり正してみるのもいかがだろうか。さて、記事も書きあげたしもう寝ようかな。電気を消して、おやすみなさい!
(文=藤本太羅)

プロフィール
福田一彦 ふくだかずひこ FUKUDA KAZUHIKO
江戸川大学人間心理学科教授
生体心理学、時間生物学を専門とし、
乳幼児期の睡眠覚醒リズム等の研究を進めている。
日本睡眠学会理事、日本睡眠改善協議会理事、睡眠文化研究会にも所属。

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