【2013秋号】生きているうちにいけるのか!? 宇宙旅行の実態に迫る!!

2014年2月24日 記事の公開日時 6:00 pm

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【2013秋号】生きているうちにいけるのか!? 宇宙旅行の実態に迫る!!
 
 

この記事はMAG!2013秋号に掲載されています。
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それは遠いようで近い未来

宇宙は権力と財力と運を兼ね備えたものだけが訪れることを許された場所である(笑)。しかし科学の発展に伴い宇宙開発が進み、『宇宙旅行』と言う言葉も出てきた。もしかしたらこの目で青い地球を眺めることができるのかもしれない。考えると居ても立ってもいられなくなったマグ捜査員は宇宙での通信分野の研究に携わっている高野忠先生の元へ向かった。
そもそも宇宙旅行とはどのようなものなのだろうか。

宇宙旅行には大きく分けて二つの種類があります。まず地球の周りの宇宙基地に滞在するオービタル宇宙旅行、それから地上から100mのところで無重力を体感して帰還するサブオービタル宇宙旅行です。現段階で主に計画が進められているのは後者のほうですね」(高野忠先生)

実はオービタル宇宙旅行はすでに何度か行われており、8人の民間人が宇宙の旅を体験している。しかし一回につき約30億円かかり、とてもビジネスとしての実用化は難しい。一方サブオービタル宇宙旅行は専用のロケットさえ開発途中であるものの、手頃な価格で済ませることができるそうだ。すでに予約も始まっており世界中から申し込みがあるらしい。このような計画やロケット開発は主にアメリカの民間企業が中心となって進められている。では日本では…?

「残念ながら日本では宇宙旅行に関する開発はほとんど進められていません。というのも有人ロケット打ち上げに伴う『死』に対する考え方や保険の問題で日本では実験が行えないんですよね」(同)

ハードルは意外なところに存在した。十分な技術はあっても、打ち上げ失敗に対する適切な保険が今の日本には存在しないため企業も手を出しづらいのだそうだ。しかし、旅行会社がアメリカの企業と契約することで宇宙旅行の計画は進められているそうなので一安心である。そうなると気になってくるのは宇宙を旅する際の楽しみ方だ。

「人によって楽しみ方は変わりますがまず挙げられるのが景色でしょう。高度によって様々な風景が楽しめますし、上に広がる宇宙と下に聳える地球を同時に眺めることができますから。また、バリエーション豊富な宇宙食や地球との通信なども楽しみの一つですね」(同)

それ以外にも、打ち上げ前のトレーニングも体感できないスリルを味わうことができ、面白いらしい。聞けば聞くほど行きたくなる。今後の宇宙旅行に関する計画は、どのように進んでいくのだろうか。

「より民間人の需要に添った形で発展していくでしょう。3、40年後には値段を50万円~100万程まで引き下げるのが我々の目標です。また宇宙で使える携帯電話など、宇宙旅行に興味を持ってもらえるような開発に力を入れていきたいと思います」(同)

30億円は無理でも50万円なら何とかなりそうだ。いつの日かこの目で青い地球を拝むために。今からでも少しずつお金をためておこう。
(文=寺尾淳広)

高野忠(TAKANO TADASHI)
日本大学理工学部電子工学科教授。東京大学院博士課程了。
専門は通信・電波分野であり特に宇宙への利用をテーマに研究。日本宇宙旅行協会の理事も勤める。

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