今こそ読みたいッ!司馬遼太郎作品の魅力とはッ!

2014年8月14日 記事の公開日時 12:00 pm

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今こそ読みたいッ!司馬遼太郎作品の魅力とはッ!
 
 

 

今、司馬遼太郎が熱いッ!
というのは筆者の勝手な推測ですが、その名を聞いたことのない方はおそらく居ないハズ。

日本を代表する歴史小説家として、数多くのベストセラー・ロングセラーを誇る彼の作品が歴史に興味をもつきっかけになった、という方もおられるのでは?

司馬史観と呼ばれる合理的な歴史観、独特の文体、そして「余談だが…」で始まる突然本筋と逸れてしまう補足説明も司馬作品には欠かせないものの一つ。

今回は、小学校時代に初めて「竜馬がゆく」を読んで以来の同氏のファンである筆者が、彼の魅力的な作品の数々を簡単にご紹介していきたいと思います。

<型破りな主人公のカッコ良さ>

『竜馬がゆく』の主人公・坂本竜馬や『国盗り物語』前編の主人公・松波庄九郎(齋藤道三)の生涯はまさに当時の常識を外れた破天荒そのもの。

そんな彼らのエネルギッシュな活躍がダイナミックに描かれます。時代の転換期を生きた風雲児たちの生き様を隙のない筆致で描く様は圧巻の一言です。

<敗者に焦点を当てた作品>

『関ヶ原』では石田三成を、『歳月』では江藤新平を主人公に、それぞれ「敗者」として歴史の表舞台から姿を消した悲劇的な人物としてだけでなく、己が理想とする社会の実現のために信念を持って戦った姿が心に響きます。

<ワールドワイドな物語も>

『韃靼疾風録』では、戦国期に突如として興隆した女真族の国韃靼(のちの清帝国)舞台に、日本に漂着した韃靼の姫を送り届け、国の内情を探るという密命を帯びた平戸藩士桂庄助と、その姫アビアという運命に翻弄される二人の数奇な人生を描きます。

また、『項羽と劉邦』の様な中国の歴史を題材にした作品も数多く残しています。

<紀行>

紀行こそ、彼の執筆活動を支えた膨大な研究・入念な取材が伺える秀作が揃っています。

日本全国・海外を探訪した記録をまとめた『街道をゆく』シリーズや、当時のアメリカ社会の様相を描写した『アメリカ素描』等、普段の物語とは一味違った語り口が新鮮です。

特にピックアップしたいのが、次の二つの作品です。

①『花神』


長州の町医者から一転して討幕軍総司令官となり、維新を見届けることなく凶弾に倒れた村田蔵六(大村益次郎)の生涯を描いた物語です。小説としての完成度は勿論、これを原作として制作された大河ドラマも非常に素晴らしい作品です。

②『坂の上の雲』


明治期の開花期から急速な近代化を遂げた日本が周辺国との国の存亡をかけた戦いに挑むまでを迫力ある筆致で描く一大巨編。新時代を明るく生き抜いた明治の人々の様子が語られます。執筆までに十年を費やしたとも言われる通り、司馬遼太郎のこの時代に対するひとかたならぬ関心の高さが伺える、名実ともに司馬作品の中核をなす作品です。

いかがだったでしょうか。
昨今の歴史ブームとともに多くの歴史小説が刊行される中、彼の著作は今も変わらぬ魅力を放ち続けています。
これを読んで少しでも興味を持っていただければ幸いです。

(文=長妻和佳)

画像はAmazonより抜粋

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