英語で自分を表す

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2016年2月23日 記事の公開日時 8:00 am

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英語で自分を表す
 
 

この記事は2016冬号に掲載されています。
詳しくはこちらをご覧ください。

英語へ一歩踏み出そう

あなたは英語を話せるようになりたいと思ったことはあるだろうか。就活の時、海外に旅行した時、帰国子女の友達に会った時、道端で外国人に道を聞かれた時などなど…様々な場面で「英語が喋れたらなぁ〜」と多くの人が考えたことだろう。しかし、英語を学んで早6年以上。もう諦めモードに入って人もいるかもしれない。そこで、日本の大学生の英語力やこれからどう英語を学んでいくべきなのか、受験期にお世話になった人も多いだろう駿台の英語教師、竹岡広信先生にお話を伺った。

「何を基準とするかによって変わりますが、僕が考える英語力からすると今の若者の英語力は全然ダメですね。一番ダメなところは発音です。例えばthank youのthの発音で、日本人からすると外国人に『アリガトー』『アリッガトー』って言われてるようなものです。でもそれを直さないし、伝わる範囲では相手の英語を直さなくていいと考えがちです。しかし、やっぱり早い時期から発音の矯正はしたほうがいいですね」(竹岡広信先生)

たしかに中高の英語教育において発音の重要性は低く見られているかもしれない。例えばseaとsheを区別して聞き取れる学生は少ないだろう。竹岡先生曰く、私たちは英語学習のスタートラインにすら立っていない状況だそう。ではどのようにして発音を矯正すべきなのか。

「伝わるための発音を学んで訓練することが大事です。もちろん海外に行き、聞いて覚えたら直りますが、最初からある程度発音の法則性を覚えておいた方が楽ですね。そのためにまず社会人枠の発音の本を探しに行くことから始め、そして大学の講義で音声学があればぜひ履修してみてください。私も学生時代に英語の音声学を学び、サッチャー首相の演説を全部覚えたり、また市販してるTOEFLのテープ通りに発音する練習などをしたことがプラスになりました。手短かに始めるにはホームドラマとかディズニーとか覚えるのが有効でしょう。発音以外だと理論の訓練も大事です。英文を見てると数字など同じことを繰り返し言うように理論が具体性を持って信憑性が増しています。英語の流暢さより組み立てを学び、理論立てて言えるように訓練しなければならないでしょう」(同)

なるほど、竹岡先生は学生時代に熱心に発音の矯正に取り組み、自分なりに矯正していったようだ。たしかに、市販されている発音の本を勉強したり、英語のメディアを覚えるという方法は今からでもできる簡単なやり方だ。しかし、勉強の決意をしたはいいが、すぐに揺らいでしまうのが大学生というもの。では、竹岡先生にその点について言及していただいた。

「本来、早稲田などの大学に受かる英語力があればあっという間に英語のカリスマになれます。しかし、大学生の人生における英語力のピークは受験が終わった3月で、それから下がる一方です。果たしてあの時の野心はどこに行ったのでしょうね(笑)。ですから、大学生はTOEFLや英検の試験にどんどん申し込みするべきです。しかし、TOEICは2技能だから4技能の試験がいいでしょう。また英検は知名度が低いのでケンブリッジ英検の方が良いです。働くと英語をきちんと勉強する時間はなくなってしまいますし、点が上がれば上がるほど嬉しくなって勉強するので、ぜひ英語を勉強していきましょう」(同)

私たちはTOIECや TOEFLを就活での一種のステータスとして捉えてしまっている節があるため、純粋に英語の力を高めたいという心ではなく、一流の企業に入るために仕方なく勉強している人も多いだろう。やはり、そのような不純な動機では英語力は伸びないのだろうか。

「たしかに理想的には純粋な気持ちでやるのがよいでしょう。でも、一方で人間は弱い存在でもあります。実際に東南アジアの人々は商売で必要だから英語がうまいですが、日本人は英語とあまり接点がないため、とりあえず資格でいるから勉強するというのでいいと思います。また、喋るには資格だけではなく訓練が必要です。外国人と喋る時はすごく緊張しますがある程度何回も訓練していれば大丈夫です。ですから『留学』を考えるよりも、東京には外国人がたくさんいますし、彼らとシェアハウスすることや話しかけるなど英語力を伸ばす方法はたくさんあると思います」(同)

なるほど、私たちは楽な方向に流されていたのか。いざとなれば、留学や楽なCD教材などお金を積めば解決すると思っていたが、実際はお金をかけずとも世の中にはチャンスが溢れている。あとは自分が行動するだけなのだ。時間を自由に使えるのは今だけかもしれないのだから。

最後に、大学生に向けて英語で一言頂いた。

「Practice makes perfect」(同)

(文=後藤あずさ)

竹岡広信(TAKEOKA HIRONOBU)
日本を代表する英語教師。「生徒に英語を好きになってほしい」という思いから英語教師になり、竹岡塾を主宰している。駿台予備学校講師、洛南高等学校非常勤講師を務め「英作文の鬼」との異名を持つ。著書に『ドラゴン・イングリッシュ必修英単語1000』『ドラゴン・イングリッシュ必修英文法100』など他多数。

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